最近、テレビでやたらとチキンサンドのCMが流れている。それも、フライドチキンとピクルスだけが挟まった、とてもシンプルなチキンサンドで、それをファーストフード店の各フランチャイズがこぞって出しているのだ。
いったいなぜ、こんなシンプルなものが、このタイミングで流行り出したのか、全く不思議なものである。
これは、個人的見解でしかないが、このシンプルなチキンサンドの先駆けはChick-fil-Aにあると思っている。
実際に、Chick-fil-AのHPには「チックフィレイのオリジナルのサンドイッチは圧力で調理されたチキンと、バーターパンと2枚のピクルスというシンプルなものだが、今現在も同じ方法で作られている」ということが記述されている。
This is how it started It all started with a boneless breast of chicken. Hand-breaded, perfectly seasoned. Pressure-cooked. Served on a toasted, buttered bun with two pickles. We still make the Chick-fil-A® Chicken Sandwich the same way – and we still believe in serving great-tasting food, made with the freshest ingredients and delivered with a warm smile.
The Original Chicken Sandwich just a lightly breaded chicken breast with two pickles between a toasted, buttered bun
そして、チックフィレイの最近の営業成績がとてもいいのである。そのことは昨年、コロナ禍でChick-fil-Aを利用していたときに、自分自身が実感した。コロナ禍で”curbside” という店員さんが車まで運んでくれるサービスだけが展開されていたのだが、閉店間際でも常に車がいっぱいだった。自分の家の周りの他のファーストフード店では、そんな状況は見られなかった。
Chick-fil-Aがそんな状況だから、他の会社もChick-fil-Aのオリジナルサンドイッチを模倣し始めたのだろう。訴訟大国のアメリカで、それってありなのか?とも思ったが、多分問題ないのだろう。
そんなこんなで、各社がピクルスとフライドチキンだけのシンプルなチキンサンドを出し始めた。
今回はその食べ比べをしてみた。Chick-fil-Aに加えて、マクドナルド、バーガーキング、Popeyes、それとKFCのチキンサンドを紹介する。どれも基本は同じだが、少しずつ違いがあって面白かった。
Chick-fil-Aが結局うまい
昨年、ブログを始めると同時にアメリカの食べ歩きも始めたが、その時に出会ったのがChick-fil-Aだった。
味も、ファーストフード店の中ではあっさりしていて、アラサーでも食べやすいのだが、何より印象的だったのが、その混み具合だ。近隣のファーストフード店は普通の客入りなのに、ここだけ常に満員だったのだ。
いったいなぜ、繁盛しているのかはわからないが、個人的にはオシャレで、味にも品があるのが理由なのだと思う。値段も高くはないが、決して安いわけではない。安さでは圧倒的にマクドナルドだ。
今回、ブログを書くに当たって、改めて購入してみた。普通のタイプとスパイシータイプである。
この普通タイプとスパイシータイプの2種類が売られているのも、このトレンドの特徴である。後から出てくるチキンサンドも漏れなく2種類が販売されている。
味としては、まず鶏胸肉のフライなのだが、厚切りで、なおかつpressure cookingされているからか、胸肉の割には柔らかい。また、フライの方法に関してだが、どちらかというと揚げ鶏に近い。それくらい、衣が薄く、鶏肉のジューシーさが全面に押し出されている。塩味が効いていて、少しフルーティーな感じもした。そんなフライドチキンだ。
写真ではわかりにくいが、ピクルスが2枚だけ下に敷かれており、それがいい感じにアクセントを加えている。
パンは薄く、なおかつ少し甘い。これから紹介するチキンサンドも微かに甘いパンが使用されていたように思う。これもチキンサンドの特徴だ。Butter bunというものらしい。
ソースなども一切なく、本当にフライドチキンとピクルス2枚の「どシンプル」なサンドイッチで、なぜかこれが人気を博している。もちろん、美味しいのだが、それでも謎である。
過去記事はこちら。
マクドナルドのチキンサンドが一番Chick-fil-Aに近い
自分が最初にこのトレンドに気づいたのは、今年に入ってからマクドナルドが、Chick-fil-Aそっくりなチキンサンドを売り始めたからだ。
マクドナルドにはマックチキンという、これもまた自分の好物なのだが、オリジナルのチキンサンドがある。が、あれにはレタスとランチドレッシングが挟まっていて、なおかつチキンは成型肉だ。
そうではなく、胸肉のフライドチキンとピクルスだけという、全くChick-fil-Aそっくりなチキンサンドが急に販売され始めたのだ。
こんな感じでパッケージも中身もそっくりだ。このブームのチキンサンドイッチは全部、袋に入って提供される。
唯一のわかりやすい違いは、ピクルスが肉の下ではなく、上に挟まっている点だ。やはり、全パクリはよくないからか、少しマイナーチェンジがされている。
KFCやPopeysのチキンサンドは、衣が厚い、日本人がよく想像する典型的なフライドチキンが挟まっているのだが、マクドナルドものはチックフィレイに近く、比較的、衣が薄い。あと、パンが厚いのも特徴である。
こちらも十分美味しいが、やはりチックフィレイの方が個人的には好みである。
バーガーキング
次にバーガーキングのもの。こちらは過去にブログにも書いたが、今回この記事を書くにあたって、改めて購入してみた。
バーガーキングのチキンサンドはピクルスが3枚でなおかつ、上に乗ってある。ピクルスの枚数とか位置で完全に一致しているものはなかったように思う。
バーガーキングのチキンサンドはCh’KINGと名付けられていて、ネーミングでオリジナリティーが発揮されている。
フライドチキンも上二つより、こってりしていて、いわゆる「典型的なフライドチキン」である。
なんとなくだが、チックフィレイの次に好きだったのが、このバーガーキングのものである。理由はわからない。ただ、なんとなく好きだった。
Popeyes
PopeyesとKFCのものに関しては、どちらもバーガーチェーンでなく、フライドチキンのチェーン店であるという点で、系統が似ていたように思う。
近くの店で、普通のものと、スパイシーなもの、両タイプを買ってみた。
まず、めちゃくちゃ衣が厚くて、衣だけの部分が沢山あったのが、この両タイプである。
味の方はどんなんだか忘れてしまったが、おいしかったように思う。ただ、スパイシータイプのものはとても辛かった。
ピクルスの枚数は忘れたが、下に挟まっているタイプだ。また、マヨネーズがふんだんに加えられてある。
チックフィレイのものはそういうソース的なものもないのだ。
KFC
最後にKFC、通称ケンタッキー。
袋に入れられて販売されるのが、このチキンサンドブームの特徴でもある。
ピクルスは下側に挟まっているが、枚数は3枚である。
また、胡椒がめちゃくちゃ効いているのが、このチキンサンドの特徴であった。いわゆるKFCのフライドチキンが挟まっている。
個人的には少し味が濃かったかな。