みなさん、少し遅れましたが明けましておめでとうございます。
今年も日本に帰れず、アメリカで年越しを迎えてしまいました。悲しい。虚しい。だがそれでいい。
ボスに頼んで1月の3日、つまり、三が日まで休ませてもらった。「日本人は3日まで休むのが恒例だから」とか言って。
他の大学は知らないが、NIHで働いている人は、本当にみんなしっかりと休む。
日本にいた頃「アメリカの西海岸の研究者はすごく休むけど、東海岸の研究者は日本人みたいに夜遅くまで毎日働く」と言う噂を聞いていて、こちらに来るときも若干覚悟していたのだが、蓋を開けてみれば、少なくともNIHに関しては大嘘で、みんなちゃんと休んでいる。
こちらでは「深夜まで働く」というのは称賛されることではなく、どちらかというと非難される行為なようだ。以前あった、研究倫理のトレーニングでも「深夜まで働くことはメンタルヘルスに悪いし、火災など事故があった時に助けられる人がいないから、なるべく夜遅くに実験するのはやめよう」と教わった。冷静に考えれば当たり前だが、そんな当たり前のことがなかなか日本では通じない。悲しい。
「日本人は正月休みが長い。欧米人は1月2日から働いている」というのも、日本にいた頃にしばしば聞いていたことだが、なめんな!欧米人はクリスマスの1週間前からクリスマス休暇に入っても全く問題ないし、さらにアメリカに至っては、11月のサンクスギビングの頃から実家に帰省して、もう年末モードなのだ。アメリカでは11月25日あたりのサンクスギビングから年越しまでの約1ヶ月以上は、シークエンスやFACSま等の外部委託実験や、試薬の発注がだいぶ遅れ気味になる。
だがら、働き出すのが若干日本人より早いと言うだけで、実際は日本人の4倍くらいは休んでいるのだ。なんなら年明けでさえ、1月の第1週はこない人が多い。だから日本人並みに正月休みを取る人もいるのだ。うちの研究室は留学生が多くて、例年みんなクリスマスから年明けまで祖国に帰っていて、大体復帰するのは1月の第2週目からだった。自分は年末年始はクリスマス後から3週間半くらいの休暇を例年もらっていて、最後に日本に帰った際は1月の4週目から仕事始めだった。ここまで休んでも誰からも咎められない職場を果たして「ホワイト」と言ってもいいのだろうか・・・
だから、正直肉体的には今年は休み足りなかったのだけど、一人で家にいてもしょうがないし、仕事にも若干追われているから、1月の4日から働き始めた。しんどいが、新しくポスドクが加入したし、データが順調に出ているので、気分的には悪くない。
一昨日、その新しくきたポスドクに実験を教えているときに「来週の月曜日は祝日だよ」ということを教わった。アメリカ在住独身日本人ポスドクあるあるの「ラボに来てみたら実は祝日で誰もないかった」を回避することができた。キング牧師記念日というやつだ。
「やることないし、仕事行こうかな」とも考えたが、あえて3日間全部休むことにした。明日までが自分の中で正月休みだ。明後日から私は本気汁を出す。
昨日は珍しく常識的な時間に起きれたから「買い物行ったり掃除したり動こうかな?」と思ったけど、結局6時間くらいスマブラをしていた。勝てないけど、シークが楽しい。
今日は昨日深夜3時までスマブラをしていたせいで、2時まで寝てたけど、買い物に行くことができた。起きた時は全然だったのに、ものの1時間くらいで雪が積もってしまった。危ないけど、歩きたくないので、根性で車を運転してマルイチまで出かけた。雪の日はみんな異様に遅く走るので、意外と事故らないのではないかと思っている。
数の子が半額で売れ残っていたので、数の子を買った。多分マルイチの最後の数の子だったのではなかろうか。マルイチは正月料理も売ってくれているのだ。この数の子、結構うまい!
明日服を買いに行きたいけど、この雪だと厳しいかもしれない。そしたらまたゆっくりしよう。