車の保険料が高く、ずっと見直そうかと思っていたのだが、英語での手続きが面倒くさくて、どうしようか迷っていた。
自分は車を所有するにあたりKojinhoken USAという日本語対応可能な代理会社に保険契約をお願いしていた。NIHの日本人の友人から教えてもらった会社であり、NIHの日本人でも利用している人が多い。
Kojinhokenでは、車を所有する際にアメリカの保険会社との契約を代理でやってもらえる。自分が行うことは、Kojinhokenさんとの日本語でのやりとりとKojinhokenさんから送られてくる添付書類にサインをしてメールで送り返すということだけである。
おそらくだが、アメリカでは保険に加入しないと車を購入できない。自分はCARMAXという大手中古車販売店で車を購入したのだが、購入する際にその場で保険の加入をしなければならなかった。確か、保険番号を契約フォームに入力しなければ、購入手続きが進まなかった。CARMAX店舗内で車の購入手続きをしている時に、メールでKojinhokenさんに保険加入を依頼すると、10分以内にすぐに加入させてくれた。おかげで、その日の内に車を買って帰ることができたのだ。
自分は昨年まで年間、約1700ドルの保険料を支払っていた。周りの人の話を聞いても、これは払い過ぎだと感じ、保険の見直しを検討していたわけだが、今回色々調べてみて、わかったことがいくつかある。
まず自分はKojinhokenという会社を通じてTravelersという保険会社と契約しており、これが保険料が高い原因だと思っていた。そしてGEICOと契約すれば今の保険料の半分くらいの値段になると色々な人の話を聞いて思っていた。実際に「最初にKojinhokenを通じてTravelersと契約した人がGEICOに切り替えて半額くらいになった」という話をNIHの日本人からよく聞いていたのだ。
しかし、これと全く逆の話もNIHの日本人から聞いたのだ。つまり「最初にGEICOで契約していて年間1500ドルくらい払っていたけど、Kojinhokenを通じてTravelersと契約したら年間1000ドルくらいになった」ということである。
これらの話から推測されるのは、ある特定の会社が安いということではなく、保険会社を切り替えた時に一定の割引があるということである。
もう一つ、自分が年間1700ドルくらいの保険を払っていたのは、それだけ補償が高い保険であったということでもある。
アメリカにも日本と同様に自賠責保険（義務）と任意保険の2種類があるのだが、日本では任意保険の方が高いのに対して、アメリカでは自賠責保険の方が高い。アメリカの任意保険はアンブレラ保険と呼ばれ、これに加入すると人身事故を起こした際の補償額が約1億円くらいまで上がる。自分はこのアンブレラ保険にも入っていた。
アンブレラ保険に加入するためには自賠責保険の方の補償額も5000万円まで上げなければならない（確かそうだったと思う）。というわけで、自分の保険料が高かったのは、実際に補償額の高い保険に加入していたということでもあったのだ。
保険を切り替えるにしても、今の補償額は落としたくなかった。異国では何が起こるかわからないし、何か起こしてしまった時の対処も不安である。そんな時のために、何か高い保険に入っておくというのは悪手ではない。母国語が通じない国で、お金をケチるのはなかなか難しい、ということは数年間の海外生活を送ってみてしみじみと感じている。何か搾取されているような気もするが、それは異国で暮らすという贅沢をするための代償でもあるのだ。しょうがないと諦めるのも良い判断だと思う。
そんなわけで「今年もTravelersでいいかな」と思っていたところ、Kojinhokenさんから、こんなオファーがあった。
上の既存プランが現在のTravelersで別プランがSafecoという別の会社である、ということが契約した後にわかった。最初は「Travelersの別プランなのかな？」と思ったのだが、メールの文面にはしっかりと「弊社提携先他の保険会社」と書かれている。自分がちゃんと読んでいなかっただけだ。
いずれにせよ補償内容が変わらずに年間162.5ドル安くなるのだ。そうであれば、それに従った方がいいであろう。メールにクレジット情報を記載して返信するのには多少抵抗があったが、手続きも問題なく進んだ。
ちなみに、下がSafecoでの補償額の一覧である。自賠責で50万ドルの人的補償がアンブレラ（任意）により100万ドルまで上がっている。
アメリカの車保険に関する記事もいくつか添付しておく。