今日はアメリカで虫歯治療のために歯医者に通っていた話をしようと思います。
うつ病もあり(うつ病の代表的な症状として、今までなんの苦もなく歯磨きできていた人が、歯磨きをすることが困難になるということが挙げられます)、週の半分くらいは歯磨きをサボるという生活を続けて三年、流石に自分の歯の状況が気になってきました。しかし、ここはアメリカ。歯の治療費が日本と比べて異様に高いというのは有名な話。日本の医療保険は歯科保険も含まれていて、かなり気軽に歯の治療が受けられるが、アメリカはそうではなく、医療保険に歯科保険が含まれておらず、自分で別にお金を払って歯科保険に入らなければならない。
NIHに留学している日本人でアメリカの歯科保険に加入している人は自分が見聞きする限り少数派で、日本に一時帰国した時に無保険で歯医者さんに通うという人も多い。無保険で日本の歯医者に通った方が保険に加入してアメリカの歯医者に通うより恐らく安くつく。
そんな訳で自分もアメリカに来てから3年くらいは歯医者に行っていなかったのだが、堅いものを噛んだ時に歯が痛んだり、黒ずみが目立ってきたりしていたので、流石に歯医者に通う決心をした。C3つまり根幹治療が必要な状態まで行くと、治療費が跳ね上がるというのはよく聞いていた。そこでまず歯科保険に加入した。
アメリカで歯科保険に入る時の注意点
保険に入る前に注意するべきなのは、自分が掛かろうとしている歯医者がその保険を扱っているか?ということを確かめることである。日本の国民皆保険制度しか知らないと想像しづらいが、アメリカには多数の民間保険会社が存在し、病院によってどこの保険会社と契約しているかが異なってくる。例えば自分はAetnaという保険会社と契約したのだが、全ての歯医者でこの保険が使えるわけではない。だから、歯科保険に入る前に、近所の歯医者がその保険を取り扱っているか、ホームページをみて確かめよう。自分の場合はNorth Bethesdaにある日本人の岡本先生が運営しているSmileWellという歯科医院に決めたのだが、そこのホームページを見るとどの保険を取り扱っているかが書かれている。
自分が加入したAetnaの歯科保険はネットで簡単に加入でき、加入したその瞬間から使えた。アメリカには歯科保険のブランドも多いが、「加入してすぐに使える」という点はどこも同じなのではないかと思う。保険料は年間130ドル程度だった。そこまで高くはないと思う。
治療の流れ(検診から契約書を受け取るまで)
治療の流れに関しては日本とそこまで変わらないと思う。しかし、「さすが契約社会アメリカ!」と感じる部分もあった。まず初期検診(定期検診)としてクリーニングを行い、その時に虫歯の有無を確かめる。そして、次回に治療計画及び請求書を見せられて、その内容に同意するのであれば、サインして治療を進める。この部分はアメリカらしいかなと思う。下の写真がその契約書である。黒枠で隠している部分は筆者のサイン部分だ。一番左が治療内容、その次が歯の番号。次はわからないが、その次が料金(ドル)になる。最初が原価で一番右の枠外に保険が適用された場合の料金が書かれている。
気になる虫歯治療費
さて問題のお値段の方だが、歯科保険に加入した場合、1352ドルである。もし、保険に加入していない場合、つまり原価は2157ドル。つまり、保険に加入した場合、4割引の値段で受けられるということだ。筆者の年間の保険料が約130ドルであったので、今回の場合は保険に加入していた方がお得であっただろう。しかし、いずれにしても高い。正直、日本での虫歯治療の値段など覚えていなかったが、改めて日本の歯科治療費を調べてみるとアメリカに比べて圧倒的に安い!
引用したホームページには”中程度のものなら700円~3,000円“とあるので、仮に一本2000円として、3割負担なので、元値が6000円程度である。筆者の今回の虫歯は全てC2レベルで、根幹治療は必要なかったと考えられる。つまり中程度の虫歯の原価の治療費で比較すると、アメリカは日本の4~5倍くらいの料金がかかるということだ。しかも、保険適用した場合、日本が3割負担であるのに対し、自分の保険は6割負担である。結果として8~10倍くらいアメリカの治療費が高いことになる。恐ろしい。
治療費は高かったですが、術後に関しては一年経った今も良好です。次回はどういう順序で治療が進められていったかと、担当医から進められて歯磨きの仕方について書きたいと思います。
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