最近、というかせいぜいここ2週間くらいなのだが、早く床につけるようになってきたような気がして、少し驚いている。「朝早く起きる」というのは、自分がうつ病の寛解に取り組み始めてからの、大きな目標の一つで、でもすごく簡単な目標のようで、何年経っても達成できない無理ゲーに近い目標であった。過去のブログにもそのことを少し書いてある。
「朝早く起きる」というのが「夜早く寝る」ということと表裏一体であるということに、昨年あたりに気づいて(遅い)、それ以降はなるべく、夜早く寝ることを心掛けていたのだが、頭(理性)では絶対に早く寝たほうがいいということを理解しているのに、本能がいうことを聞かず、ダラダラとYoutubeを見て、ゲームして深夜2時過ぎに、体力が切れて、歯磨きをせずに寝る、という生活が、4年以上続いていた。
日本で大学院生をしてた頃は、深夜2時に寝て8時に起きるという生活が、何年も続いてしまい「深夜2時に寝る癖」という悪癖がついてしまった。休日は夕方近くまで寝ているため、結局夜早く眠ることができず、深夜2時就寝というリズムが固定化してしまった。このことに関しては自分自身つらくて、ドリエルなどの市販の睡眠薬を買って早寝を試みたが、効果はなかった。
日本にいた頃は平日は少なくとも10時までは研究室にいたため、興奮が鎮まってから2時に寝る、というリズムになっていたのだが、アメリカに来てから、7時ごろには自宅についているにも関わらず、この2時に寝るという癖が、なぜか直らなかった。我ながら不思議である。
現在のラボでは10時までに研究室に着けばいいという少し緩いルールなので、2時に寝ても9時に起きればよく、その場合でも7時間は眠れている。ただ、個人的な感触だが、12時から7時まで7時間寝るのと、2時から9時まで7時間寝るのでは、体が感じる爽快感みたいなものが全く異なる!圧倒的に早寝した方が、体の感触がいい。
睡眠時間は個人差がありますが、理想は毎日午後10時から10時半、遅くとも12時には眠りに就き、午前3時までの「睡眠のゴールデンタイム」はぐっすり眠ることです。同じ睡眠時間でも、午後10時から午前3時まで眠るのと、午前3時から8時までに眠るのとでは、疲労回復などに大きな差が出てきます。
睡眠をしっかりとろう』
うつ病になってから、生活リズムに加え、アンヘドニア、新規探求性の低下など、色々な脳機能の低下が見られたが、自分の場合、生活リズムの乱れが、最後の最後まで治らなかった。うつ病治療に取り組んで2年が経った頃には、やったことのない、ブログのセットアップなどもできるようになったのだが、ブログという全くやったことのないことをやりながら、生活リズムは乱れたままであった。
それが、なぜかこのタイミングで早く寝られるようになってきたかも知れないのだ。以前は、やろうと思ってもできなかったのが、特に意識せず、自然に早寝できるようになってきている。
感覚としては、以前は寝床に着く前に、体力が切れてしまい、歯磨きとか風呂とか寝支度しなければという軽い焦燥感がありながら、それができず、だらだらしていた感じだが、最近は風呂に入ったり歯磨きするまで体力が継続している感じなのだ。寝るまで集中力が切れない、そんな感じ。
何が良かったのかな〜と思う。去年コロナ禍でほとんど仕事しなかったのが良かったのか、本を読みまくったり、ブログを書きまくったりしたのが良かったのか。おそらく両方だが、個人的にブログを通して、表現活動をしまくったというのが良かったのだと思っている。
なんというか、もうやるべきことがなくなってしまったのだ。以前は寝る前に「まだなんかやれる、まだなんかやれる」という焦燥感があったように思う。「まだ死ねない」という感覚に近い。だからと言って、夜体力が切れた状態で大それたことができるはずもなく、ゲームとYoutubeしかできないのだが。
今は「十分やった」という満足感が多少なりとも自分の中にある。だから安心して寝れるのだと思う。
生活リズムというのは意図的になかなかよくできないな〜と改めて実感。特に「夜早く寝れる」という状況は本当に大切。
もしかしたら、ぬか喜びになってしまうかも知れないが、継続的に早寝を心がけたい。