祝100記事到達!!!これまでの経緯とこれからの目標

HTMLとCSSの写経からWordpressに行き着くまでの経緯

前回の記事で100記事到達記念として、これまでのアクセス数を公開したが、今回の記事では、Wordpressまで行き着いた経緯と、これからの目標を書こうと思う。

自分がブログを始めたのは、研究者という仕事をする上で、つらいことがたくさんあり、でもお金を稼ぐために辞めるわけにもいかず、「どうすればこのつらさを処理できるだろうか?」と考えたときに、「自分の内面をしっかりと、どこかで表現することができれば、なんとか自分が潰れずにやっていけるのではないか?」という考えに行き着いたからである。

つらい感情の処理がわからず、ただただ我慢し続けて数年前にうつ病を発症してしまい、現在も寛解途中である。自分の「怒り、つらさ、苦しさ」という感情から目を逸らしてはいけない。その感情から目を逸らしても、感情そのものは消失せず、自己免疫疾患のように感情が自分を痛めつける。感情表現の大切さは年々ひしひしと感じている。

それと、もう一つ自分には漠然とWeb開発への興味があった。父親がプログラミングに詳しいというのもあり、いつか自分でもやってみたいと思っていた。また自分のNIHの同僚もとてもプログラミングに詳しくて、その彼にも影響された。彼はなんとラボノートをSublime Textというテキストエディタで付けていたのだ!!あの時の衝撃は忘れられない。

Web開発に憧れ続けて、数年が経ち、うつ病の寛解もある程度進んだところで、ようやく「自分でもやってみよう!」という勇気が出てきた。

ところが、ブログをはじめようにもどこから手をつけていいかわからない。「無料ブログではなく、自分のドメイン付きのホームページを持ちたい!」という願望だけは譲らないでおこうと思った。がそれもどうすれば、自分のドメインを持てるのかがわからない。

そんなわけで最初はこの教科書を購入してブログ作成に取り組んだ。

作りながら学ぶ HTML/CSSデザインの教科書

「ホームページといえばHTMLとCSSだろう」という思い込みがあったのだ。当時の自分はWordpressの存在も知らず、世のホームページは全てHTMLとCSSをひたすら頑張って作っている物だとばかり思っていた。研究者という職業でも意外とWeb関連に詳しい人は少ないのだ。周りを見渡してもブログをやっているのは自分くらいだ。

自分がやった手法はいわゆる「写経」にあたる(Phaさんの人生にゆとりを生み出す 知の整理術で紹介されている)。これはコードをそのまま写すことで、プログラミングやコーディングを覚えるという方法である。上の本では一つのホームページを一から全部完成させるための手順が載ってあり、実際にただ素直に従うだけで(根気は必要だが)、一つのホームページを完成させることができる。そして、完成後にどのような手順でレンタルサーバーを借りて、自分のドメインを取得するか、というところまで解説されていて、本当にこの本に従うだけで、自分のドメインを有したホームページを開設することができた

しかし、何かがおかしかった。というのも自分はその後、「ブログ村」と「ブログランキング」に自分のホームページを登録したのだが、いくら新しい記事を書いても、それらがブログサイトに反映されないのだ。どうやら、Pingというものを自分のホームページに貼り付けなければならないのだが、自分のお手製のHTMLとCSSのサイトではもちろんそんなことはできなかった。

この段階でPHPとWordpressというものの存在を知った。ブログというものは原則的に更新情報をネットに通知するシステムが必要で、それにはHTMLとCSSに加えてPHPというプログラミングも必要になるということをようやく知った。そして、Wordpressというソフトによって、それらが自動で達成されるということも。

流石にPHPまで覚えようとは思わなかった。自分の目的はあくまで「自分の感情や考えをブログとして表現して、自分の精神を保つ」ということにあり、Web開発はあくまで手段であるのだ。PHPまで覚えようとすると、多分無理だし、それこそ目的と手段が逆転してしまう。ここは諦めて、Wordpressのお世話になろう、そう考えた。

自分は何を始めるにもまず本を買う。ゲームをいきなり始めず、まず説明書を読むタイプの人間だ。そして、実際Wordpressに関しても一冊の本を「写経」することですんなりと始めることができた。それがこの本である。

はじめてのブログをワードプレスで作るための本[第2版]

WordPressではまず「テーマ」と呼ばれる既存の外観を選び、それをもとに自分のホームページを作っていく。Web開発に詳しい人が「テーマ」そのものを自分で作成してそれを利用者に配布している仕組みだ。自分は最初はこの本で紹介されているNishikiというテーマを使っていたのだが、現在はSimplicity2というテーマを使っている。こっちの方がその名の通りシンプルで自分好みだったのだ。

テーマをNishikiからSimplicity2に変えるにあたっては「こえみ」さんという方のホームページを参考にした。シンプルで分かりやすくて非常に参考になった。

就職しないシングルマザーがお届けします!アフィリエイトの始め方

Web開発というのは日々進化していき、自分で知識を仕入れるのが非常に難しく、教科書も書きづらい。せっかく教科書を書いても、そのシステムがその後使われていくとも限らないからだ。だからGoogle検索で断片的な情報を仕入れるという手法に頼りがちなのだが、この方法も断片的であるがゆえ一つのホームページを完成させるのが難しかったりする

自分はなんだかんだで、「最新の1冊の教科書を写経する」というやり方が、一番確実なんじゃないかと思う。やはり、「最初から最後まで一冊にまとまっている」ということほど有益な情報はない。その上で足りない部分をWeb検索で補っていくのだ。

またWeb開発をする上でもう一つ大切なのは「失敗するかもしれないけど、とりあえずやってみる」ということである。自分も「教科書通りにいかない部分もあるけど、とりあえず試しにクリックしてみる」ということを繰り返して今のところ継続している。後になって「もっとこうしておけばよかった」と思うことも持ち欄あるけど、「何もしなかった」よりはマシであることがほとんどである

フリーランスとアフィリエイトとGoogleアドセンス

ブログを始める前も始めてからもアフィリエイトやGoogleアドセンスなどの広告を用いて、フリーランスで稼ぐということの憧れは相変わらずあるが、現在ブログ開始後7ヶ月の自分の収益は0である。トータルアクセスも5000PVを超えるくらいなので、とてもじゃないがこれで十分な収益を稼げるとは思わない。

冷静に考えると、「1人で稼ぐのが大変だから組織を組んで分業してみんなで効率よく稼ごう!」というのが会社(company)であり、凡人が昨日今日で既存の組織に対抗できるほどの収益を稼げるはずがない。個人的にだが、組織でうまく馴染めない人は、フリーランスを目指すのではなく、組織での立ち回り方を向上させた方が現実的だと思う。そっちを目指す方が絶対に現実的である。

もちろん、中には才能があり、最初からフリーランスでできる人も、もしくはフリーランスでしかできない人もいるのだろうが、大半の人間は神様によって凡人に設計されており、そうじゃなければ日本のニートや引きこもり問題もここまで深刻化していない。組織での立ち回りを覚えたり、組織の環境をよくする努力をしたり、ストレスを処理する技術を認知行動療法やカウンセリングで学ぶ方が圧倒的に現実的であると思うのだ。

実際にブログ飯の作者の染谷さんも、独立できるほどの収益をアフィリエイトで得るために信じられないくらいの数のホームページを立ち上げて、死に物狂いで努力している。そして、それ以前に数年間に及ぶブログ経営の技術もある。多分、これくらい技術とバイタリティーのある人じゃないとフリーランスは厳しい。そしてこれくらい才能のある人は組織でも十分にやっていける。実際、染谷さんも会社勤めを経て独立するに至っている。

ただ、一方で染谷さんがブログ飯でいうように「普通のことでも普通じゃないくらい続けられれば、それは異常だ」というように、自分も何年もブログを続ければ、何かしらのフリーランスへの活路は見出せるのではないかと思っている。前の記事でも書いた通り、文字数は裏切らない。何年もブログを書き続ければ、それだけで、新書何冊分もの文字数が積み重なる。でもそれも少なくとも5年以上先の話になると思う。

おそらくフリーランスというのは昨日今日の短い期間で達成できるものではない。だから、フリーランスで稼ぐことを見越して、組織での収入源を急に絶ってしまうというのは非常に危険な行為である。組織でなんとか最低限やり過ごしながら、その中で他の活動を継続して独立への活路を見出し続けるのだ。

これからの目標

とりあえず、今のペースを維持しながらブログを続けていけたらいいと思っている。アクセス数は伸びないけど、自分のしたかった表現はできているように思う。

ブログを書くうえで、どうしても字数の短い簡単な記事に逃げがちだけど、月に一度くらいは書くのが難しい、渾身の記事を書けた方がいいなと思っている。どうでもいい記事を積み重ねるのも大切だとは思うが、そこに逃げすぎても本末転倒である。「書くのが難しい、表現するのに勇気がいる自分の内面を表現する」ことが第一の目標であり、そこから逃げてはいけない。

できれば絵が描けるようになりたい。こればかりは、ずーっと考えていることだが、いまだに達成できていない。それくらい、凝り固まった自分の脳にとって作画というのは自由過ぎて難しいのだ。でも、なんでもいいから最初の一歩を踏み出すのが大切なのだと思う。

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