うつ病になってから気づいたこととして、やはり週始めが壊滅的に調子が悪いことが挙げられる。
月曜日、火曜日あたりは、うつ病特有の扁桃体の過剰暴走からくるイライラと焦燥感が止まらず、水曜日あたりから落ち着いてきて、ちょっと楽になる、というのが自分のうつ病急性期のパターンだった。寛解してきてだいぶ良くなったけど、それでもその傾向は保たれている。
身近に不安になるような対象が見つからない時は、環境問題とか社会情勢とか政治の問題で頭が埋め尽くされて、不安になる。「温暖化で住めなくなったらどうしよう」とか「年金受給できるかな」とか自分の力じゃどうしようもないことで不安が駆り立てられる。そして、解決できもしないのに、「なんとかしなきゃ」という焦燥感に駆り立てられ、ネットでそれらのことに関して調べまくってしまう。ひどい時はなかなかその検索がやめられない。
ところが、水曜日くらいになると、環境問題も社会情勢も頭から消え失せて、大して何も考えなくなり不安も和らいでくる、ということに自分のうつ病を観察していて気がついた。
その時「あれ変だな?」と思った。というのも月曜日にあんだけ不安になっていた年金問題が、その週の水曜日に解決したわけではないのだ。むしろ年金問題なんてここ20年くらいずっと言われている、にも関わらず、月曜日はそのことで不安でいっぱいになり、水曜日はなんとも思わなくなる。
問題は永遠とそこにあるのに、そのことで不安になる時とならない時がある。ということは、問題は外にあるのではなく、自分の内面、つまり脳にあるんじゃないかとその時に気づいた。
つまり、何か原因があって不安になるのでなく、バイオリズム的にまず脳が特定の理由なく不安になり、その後で最もらしい「偽の原因」を見つけ出して、さもその偽の原因で不安になっているように錯覚しているのではないかと思う。
あくまで、これは自分の観察により導き出した仮説だが、でも周りの人を見ていても、そんな感じがする。
これに気づいてから自分は、自分の力じゃどうしようもないことで不安になった時、その原因を解決しようと努めるのではなく(できないし)、「ああ、また脳が勝手に不安になってる。美味しいもの食べて早く寝よう」と考えるようにしている。
ただそれにしても最近の戦争のニュースにはメンタルやられますね^^;)。自分の力じゃどうにもならないことの大きさに時折愕然とする。だからこそ、もういつ死ぬかわからないから、生きているうちになるべく楽しもうと思う。