バイオハザード4とうつ病

コロナ禍で家にいる時間が長いのだが、その時間を利用して自分への誕生日プレゼントとして買っていたバイオハザード4をクリアした。最高だった。

以前に書いた記事で、母親がゲームに厳しく、特に格闘ゲームのような残酷なものはさせてくれなかったのだが、うつ病になってからテレビゲームを初めて、ゲームがうつ病に一定の効果があるんじゃないかという、個人的見解を書いたが、今回プレイしたバイオハザード4は格闘ゲームのさらに上をいく、残忍で超刺激的なゲームであった。

102回も殺された。何回レオンの首が飛ぶシーンを見たかわからない。30歳を超えて、初めてこのてのゲームに挑戦した。

銃撃戦のテレビゲームをしてみたいというのは、自分がうつ病を発症してから抱く希死念慮とも関係がある。というのも自分の希死念慮は明け方、手を拳銃に見立てて、寝ぼけ眼で自分の心臓を何度も撃ち抜くという行為であるからだ。そんな行為を数年間続けていたため、漠然と拳銃には関心があった。なおかつ、「もしかすると実際に拳銃を扱うゲームをプレイするならば、自分の希死念慮にも何らかの変化がみられるのでは?」という期待もあった。もともと希死念慮自体がだいぶ和らいできていたので、その予想が正しいかどうかは今のところわからない。

実際にプレイしてみて、あまりの難しさと怖さでしばらくプレイを放置していたのだが、ここ数日間でやり込み、無事昨日の深夜4時にクリアする事ができた。

バイオハザード4の刺激は、スマブラやFF7の比ではなかった。そのスリルは、本当に自分がゾンビ(ガナード)に襲われるんじゃないかと錯覚するほどで、あまりの怖さに敵に闇雲に銃をぶっ放していた。時に戦略を駆使し、戦闘を回避したり、うまく敵を誘導して楽に敵を殺したり、あまりに何回も敵に殺されて、流石にフラストレーションがたまったりと、本当に日常で感じることのない感覚が、自分の脳内でオンパレードであった。

アメリカではコロナの感染者が爆発的に増えていて、平生より健康的な生活を送らないと、免疫の関係上コロナにも感染しやすいと思うのだが、この数日間は飯もまともに食べず、カフェインとタバコで乗り切り、寝る間も忘れて、バイオハザード4に熱中した。

おかげでほとんど余計なことを考えずにすんだ。うつ病特有のネガティブな思考、将来への不安、そういうものが一時的にだが、脳から消し飛ぶほど、ゲームというのは自分を熱中させてくれる。

良くも悪くもゲームというのは刺激が強すぎる。自分の中ではうつ病の頓服薬みたいな位置付けである。そればかりをすると容易に中毒者にもなってしまうが、でも脳に変化を与えるという観点からも必要悪なのかなという気がする。

信じられないくらい面白かったが、流石に疲れた。またスマブラのような優しいゲームに切り替えようと思う。

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