昨日、コロナのワクチンの一発目を受けた。NIHでは現在、ファイザーとモデルナのワクチンが用意されていて、今年に入ってから徐々にワクチン接種が進んでいる。
今のところは、ファイザーよりモデルナのワクチンの方が多そうである。職場でも大半がモデルナのものを受けていて、ファイザーは少数派である。自分は研究室内で接種したのが最後から2番目くらいであった。
自分もモデルナのものを受けた。自分では選べない。会場に入ると、どちらのワクチンを受けるかの札を渡されるのだが、モデルナの札の方が多かった。ただ、その時期のワクチンのストック状況にも依存するだろう。
ブースに入り、基本的な説明を受けて、すぐに注射された。子供の頃から注射では泣いたことがないし、今回も泣かなかった。
ワクチンを接種するとこのような証明書のようなものがもらえる。
急性な発作の有無を確認するために、待合の場所で15分待つことになる。2~30人いたように思うが、誰も発作を起こすものはいなかった。
その後、普通に仕事し、現在、ワクチンを摂取して丸一日が経過するが、腕の痛み以外は特に何もない。人によっては、一発目から結構しんどい人もいるらしいが、自分は大丈夫だったようだ。ただ、二発目は30代ではほとんどが熱が出るらしい。自分の友人も大半が熱が出ている。二発目は4週間後である。それまではなるべく、体力をつけ、健康的な生活を送ろうと思う。
友人と、ワクチンについて話している時、「これってほとんどトランスフェクションだよな?」という話になった。我々のような研究者は、トランスフェクションと言って、細胞にプラスミドと呼ばれる環状DNAを導入することが多い。かくいう自分も学生の頃から10年近くトランスフェクションの実験を行っている。ワクチンで導入するのはRNAなのだが、基本的な原理は同じだろうと思われる。
自分がこれまで培養細胞にしてきたことを、自分の体にすることになるとは、なんとも感慨深い(深くない)。